【10月15日 AFP】サッカースペイン1部リーグのヘタフェ（Getafe）が、ファンのためのスマートフォン向けマッチング・アプリケーションを公開した。――ヘタフェの試合をきっかけにファン同士が出会い、サポーター同士のカップルの下に生粋のヘタフェ好きの子どもができることで、ファンの基盤を強化することが狙いだという。

　ヘタフェが発表した「Getafinder」は、世界で人気の出会いアプリ「ティンダー（Tinder）」と似た機能を持っており、近くにいる恋人候補を教えてくれるが、作動するのは、ユーザーがマドリード（Madrid）郊外にあるヘタフェの本拠地コリセウム・アルフォンソ・ペレス（Coliseum Alfonso Perez）の近くにいるときのみだという。

　クラブは今回のアプリ公開に至った理由について、「ヘタフェは歴史的に、とりわけファンの少ないサッカークラブの一つで、スタジアムも、1部リーグでは最も多く空席が目立ちます」と声明を発表した。

「このアプリを使えば、ユーザーは匿名性を完璧に保ちながら、一番お気に入りのヘタフェファンを探し出すことができます。好みの相手から同じように気に入ってもらえれば、あとはくっついて子どもをもうけましょう！」

　また、アプリの位置追跡ソフトはスタジアムのごく近辺でのみ作動するので、「使用するのはクラブのサポーターだけ」になるとしている。

　現在リーグ14位につけるヘタフェは、レアル・マドリード（Real Madrid）とアトレティコ・マドリード（Atletico de Madrid）という2つのビッグクラブと本拠地が近いため、日陰の存在で、スタジアムの収容人数は1万7000人だが、平均観客数はわずか9000人にとどまっている。

　クラブは、登録サポーターの人数を1万人以上に増やすことを目指しており、今回のアプリ公開は、そのための活動の一環となる。(c)AFP