【10月15日 AFP】ウクライナ軍は14日、同国東部で親ロシア派武装勢力の発砲により兵士1人が死亡したと発表した。同国軍に戦死者が出るのは1か月ぶり。分離独立を目指す東部と政府軍との間で結ばれたばかりの停戦合意は、最大級の試練を迎えている。

 首都キエフ(Kiev)の軍当局によると、東部の親露派が一方的に「首都」と宣言しているドネツク(Donetsk)の北郊アウディーフカ(Avdiivka)の南に配備されていた軍部隊に対し、親露派が発砲した。

 ウクライナ軍は声明で「無法者らはいつもの挑発で止まらず、銃身付き自動擲弾銃で発砲してきた」「兵士1人が死亡し、2人が負傷した」と述べている。

 ウクライナ政府と親露派勢力は9月1日、新たな停戦合意を結んだ。これにより、1年半にわたり8000人以上の死者を出した同国東部での戦闘は鎮静化していた。(c)AFP/Dmitry ZAKS