露外相「米がシリア協議拒否」、プーチン大統領は痛烈米批判
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【10月14日 AFP】ロシアのセルゲイ・ラブロフ(Sergei Lavrov)外相は14日、シリア問題を協議するロシアの代表団を米国に派遣することと、米国の代表団をロシアに呼ぶことのいずれも、米国側に拒否されたと述べた。
これに先立つ13日、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は、シリアをめぐる情報共有と協力を米国側が拒否していると非難した上で、ドミトリー・メドベージェフ(Dmitry Medvedev)露首相を代表とする代表団を米国に派遣する用意があると述べていた。
「(これに対する米国の)返答が今日あった」とラブロフ外相は議会で語った。「モスクワ(Moscow)に(米国の)代表団を送ることもできないし、米首都ワシントン(Washington D.C.)に(ロシアの)代表団を迎えることもできないと言われた」
プーチン大統領は13日、投資フォーラムの席上、ロシア側の代表団にはロシア軍副参謀総長や治安機関のメンバーらを参加させることも可能だと述べ、シリア問題について「もし本当に効果的な行動を取りたいのなら、(協議などの)作業を真剣で内容のあるレベルに引き上げるべき時期だ」と語っていた。
一方でプーチン氏は、「われわれのパートナー国の中には何も考えてないところがあると思っている」と述べ、米国は中東諸国に関する政策目標を見失っているようだとして米国のシリア対策をこれまでで最も強く批判していた。(c)AFP