トルコが米露大使呼び警告、クルド人組織支援は「容認できない」
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【10月14日 AFP】トルコのアフメト・ダウトオール(Ahmet Davutoglu)首相は14日、シリアでイスラム過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」と戦っているクルド人に対する、米国とロシアの軍事的・政治的な支援が「容認できない」として、米露両国に警告を発した。
先だってトルコは、米国とロシアの大使を呼び、シリア国内でISと戦うクルド人部隊への武器供与と支援について警告していた。
ダウトオール首相はテレビで放送されたコメントの中で、「われわれの立場は明確だ。その立場は米国とロシアに伝えた」と語り、「トルコが戦っているテロ組織とのいかなる協力も認めることはできない」と述べた。
トルコ外務省高官はAFPに対し、米国とロシアの大使を13日に外務省に呼び、シリア国内の主要クルド人組織である民主統一党(PYD)に対する「トルコの姿勢」を伝え、「必要な警告」を発したと語った。
トルコでは1984年以降、クルド人武装組織「クルド労働者党(Kurdistan Workers' Party、PKK)」が反政府武装闘争を続けているが、トルコ政府はPYDをPKKのシリアにおける分派とみなしている。(c)AFP/Fulya OZERKAN