ファッション・ウィーク 東京:卓越したストリートスタイル、課題は国外認知度
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【10月13日 AFP】「メルセデス・ベンツ ファッション・ウィーク 東京(Mercedes-Benz Fashion Week TOKYO)」が12日、米国のデザイナーのショーで開幕した。エッジーなストリートスタイルとグローバルトレンドの発信地で知られる東京だが、世界における日本ブランドの不在を強調した格好となった。
6日間で50以上のブランドがコレクションを披露し、デニムから手織りのシルクまで、さまざまな素材を使ったデザイナーたちがスポットライトを浴びることになる。
「日本に才能あるデザイナーが不足しているというわけではない」と、日本ファッション・ウィーク推進機構(Japan Fashion Week Organization)の国際ディレクター、信田阿芸子(Akiko Shinoda)氏は言う。「残念ながら、多くのデザイナーやテキスタイルメーカーはまだ日本国外であまり知られていない。(だから)私たちは彼らを宣伝する必要がある」
■東京で活躍する外国人トレンド・スポッター
フランス人のロイク・ビゼル(Loic Bizel)氏は2001年、トレンド実験室としての東京のユニークな地位に目をつけ、いち早くビジネスを始めたトレンド・スポッターの1人だ。
「この街はファッションに関しては時代を先取りしている。トレンドはここで生まれ、数か月、あるいは1年後に世界へと広がる」と、同氏は言う。
東京を拠点とする同氏は、このプロセスにおいて重要な役割を果たしている。1日700から1200ドル(8万4000~14万4000円)で、スウェーデンのH&Mや米百貨店ノードストローム(Nordstrom)、スペインのザラ(ZARA)といった小売り大手を代表するクライアントを、東京の最もエッジーなブティックをめぐるツアーに連れて行く。静かな小道に隠れた、ファッションインサイダーしか知らないような店だ。
クライアントたちはインスピレーションを得るために、同氏の会社「東京ファッションツアー(Tokyo Fashion Tour)」に多額の謝礼を払っている。
「(英ブランドの)プリマーク(Primark)のバイヤーが来たときは、サンプル品を買うため1日で2万ドル(約240万円)ぐらい使っていた。結局、全部詰めるためにスーツケースを買わなければならなくなっていた」と、ビゼル氏は話す。