【10月13日 AFP】ドイツ入りした難民申請希望者20人が12日、屋内滞在施設の提供など必要不可欠な福祉を受けるための迅速な登録を怠ったとして、同国首都ベルリン(Berlin)の難民登録センターを相手取り訴えを起こした。地元裁判所が明らかにした。

 ドイツ各地の当局は難民の記録的な流入に対処しきれておらず、訴えを起こされたベルリン州保健社会局(LAGeSo)では、難民申請を希望する人々はしばしば数日間待たざるを得ない状況となっている。

 同局を社会裁判所に提訴した難民申請希望者らは、これまで1週間待っているのに登録されていないために、難民センター内のベッドなどの福祉支援を受けることができず、冬が迫る中、事態は差し迫っていると訴えている。

 裁判所のある報道担当官はAFPの取材に対し、原告側の狙いは訴えを起こすことで「当局に圧力をかける」ことだと語った。裁判所は2、3日中に判決を下す見込みだという。(c)AFP