韓国で離別の孤児姉妹、米で偶然の再会 同じ病院に就職で
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【10月13日 AFP】米フロリダ(Florida)州の病院で働く韓国出身の2人の看護師、ホリー・ホイル・オブライアン(Holly Hoyle O’Brien)さん(46)とミーガン・ヒューズ(Meagan Hughes)さん(44)は、互いの生い立ちがあまりにも似ていることを知り、もしかしたら姉妹なのではと思い始めた。
オブライアンさんとヒューズさんの旧名は、それぞれポクナム・シン(Pok-nam Shin)とユンスク・シン(Eun-Sook Shin)だった。ともに韓国で孤児となり、1970年代に別々の家族から養子に迎えられた。
オブライアンさんは今年1月、同州の病院に就職。その2か月後、ヒューズさんも同じ病院に採用され、同じ階で働き始めた。同じ韓国系で新入りのオブライアンさんとヒューズさんは、すぐに親しくなった。そして次第に、生い立ちにいくつもの類似点があることを知り、驚いたという。
オブライアンさんは、地元紙サラソータ・ヘラルドトリビューン(Sarasota Herald-Tribune)に対し、「なんだか出来過ぎていて、現実とは思えなかった。DNA検査を受けようと提案しました。真実を知るにはこれしかない、と」と語っている。
そして、8月に届いたDNA検査の結果、2人は姉妹であることが確認された。「衝撃で、ぼうぜんとしました。私には姉がいたのです」と、ヒューズさんは同紙に語った。
妹のヒューズさんには、母親や孤児院の記憶がほとんどない。1976年に米国人家族によって養子に迎えられ、ニューヨーク(New York)州で育てられた。
2人の母親は、姉のオブライアンさんがまだ幼い時に死去した。その後、アルコール依存症だった父親も死去し、オブライアンさんは5歳の時に、出生地である釜山(Pusan)の孤児院に引き取られた。1978年、9歳の時に、米国人夫婦の養子となり、バージニア(Virginia)州に移り住んだ。
オブライアンさんには妹がいるとの確信があったが、養子縁組をした家族が孤児院に問い合わせたところ、きょうだいがいたという記録はないと言われたという。
子どものいないオブライアンさんは、「新しいめい」となったヒューズさんの娘たちと休暇を過ごすことを楽しみにしていると語っている。(c)AFP