【10月12日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は、11日に放映された米CBSテレビ番組とのインタビューで、2016年米大統領選の共和党予備選候補者ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏について、「米国大統領になるとは思わない」と語った。

 CBSの報道番組「60ミニッツ(60 Minutes)」とのインタビューでオバマ大統領は、「彼は注目の集め方を知っている。いわば典型的なリアリティ番組の登場人物だ。初めの段階で、彼がおおいに注目を集めたのも驚くことではない」としたうえで、「最終的に彼が米国大統領になるとは思わない」と語った。

 実業家の大富豪で、共和党の次期大統領選候補者指名争いでは支持率トップを走るトランプ氏だが、これまでの選挙活動では、移民問題や銃規制、女性の問題などでの物議を醸す発言が目立ち、多くの米国人が不快感を示してきた。それでも、同氏の支持率は上昇してきた。

 だがオバマ大統領は「指導力とは(国民らの)不満の炎をあおっておいて、それが爆発した時に驚いたふりをしてみせることではない」と述べた。(c)AFP