【10月12日 AFP】2016年米大統領選の共和党予備選候補者で支持率トップのドナルド・トランプ（Donald Trump）氏は、米CBSテレビの番組のインタビューで、自己防衛のために時々銃を携帯していると語った。米国の大学で今月、3件の銃乱射事件が相次いで発生し計11人が死亡したことを受け、銃規制に対する論争が再燃している中でのこの発言は、規制強化を求める人々から激しい反発を招くとみられる。

　トランプ氏はCBSテレビの報道番組「フェイス・ザ・ネーション（Face the Nation）内で、数年前に、銃を隠して携帯するための許可証をなぜ取得したのかと問われた同氏は、「自分自身を守りたいからだ」と答え、さらに司会者の「銃を携帯しているか？」との質問に「時々」と述べた。トランプ氏の人気は、移民問題や銃規制など、慎重に扱うべき問題に対する数々の大胆な発言などを背景に上昇してきた。

　オレゴン（Oregon）州ローズバーグ（Roseburg）のコミュニティー・カレッジで1日に男が銃を乱射し9人が死亡した事件の数日後、トランプ氏は、銃乱射事件が相次いでいるのは銃規制問題とは「無関係」だと述べ、こうした悲劇は避けられない人生の現実にすぎないとの考えを示した。

　この事件についてトランプ氏はCBSに「恐ろしい」と語り、「現場にいた誰かが銃を持っていたなら、結果はこれほど悪くならなかっただろう」と述べ、「私は武装している方が気持ちが落ち着く」と付け加えた。(c)AFP