トルコ首都連続爆発、死者95人 負傷者246人に
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【10月11日 AFP】トルコの首都アンカラ(Ankara)で反政権のクルド系左派グループが開催した平和集会を狙ったとみられる10日の2度の爆発について、同国首相府はウェブサイト上に声明を発表し、死者が95人に達したと発表した。爆発は自爆によるものとみられている。また、246人が負傷し、うち48人が集中治療室で治療を受けているという。
11月1日に総選挙を控えたトルコでは、2年にわたって衝突していたクルド人武装組織「クルド労働者党(Kurdistan Workers' Party、PKK)」との停戦合意が7月に崩壊。PKKと政府軍の戦闘が再燃し、治安部隊に140人を超える犠牲者が出た。一方、トルコ政府は報復空爆で1700人を超えるクルド人戦闘員を殺害したと発表。すでに高まっていた緊張が、首都の主要駅付近で発生した今回の爆発事件で増幅された。
同国のレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領は事件を「凶悪な攻撃だ」と非難し、国の結束と平和を標的としたものだと述べた。また、アフメト・ダウトオール(Ahmet Davutoglu)首相は、爆発が2人の自爆犯によって実行された「強い痕跡」があると話し、3日間の国民的服喪を宣言した。
ダウトオール首相は、爆発に対する犯行声明は出されていないが、イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」やPKK、極左グループ「革命人民解放党・戦線(Revolutionary People's Liberation Party–Front、DHKP/C)」などに今回のような攻撃能力があると考えられると述べた。(c)AFP/Burak AKINCI, Fulya OZERKAN