【10月10日 AFP】西アフリカのシエラレオネでエボラウイルスに感染したものの、今年1月に治癒していた英国人の看護師が、非常にまれな晩期合併症によって9日、病院で「重篤な状態」に陥った。

 患者のポーリーン・キャファフィー(Pauline Cafferkey)さんは、体調不良を訴え6日に英スコットランド(Scotland)のグラスゴー(Glasgow)の病院に入院していたが、9日早朝、英国で唯一エボラ出血熱の隔離病棟があるロンドン(London)のロイヤル・フリー病院(Royal Free Hospital)へ軍用機で移送された。

 同病院は「彼女が以前に感染していたエボラウイルスによる、非常にまれな後期合併症が原因」と発表し、隔離病棟で「重篤な状態」にあると明らかにした。プライバシーの観点から詳しい容体は明らかにされていない。

 キャファフィーさんは、エボラ出血熱の患者の治療ボランティアとしてシエラレオネへ渡航。グラスゴーへ戻った昨年12月に感染が確認された。ロイヤル・フリー病院の隔離病棟で約1か月入院し、抗エボラウイルス薬と、エボラ出血熱の生存者から得られた血清による治療を受けた。(c)AFP