【10月9日 Relaxnews】改築が進められているカナダ・バンクーバー(Vancouver)のバンクーバー美術館(Vancouver Art Gallery)のコンセプトデザインが、設計を担当する建築事務所によってこのたび公開された。完成すれば、フロア面積が2万8800平方メートルに増床され、展示スペースは従来の2倍の面積にまで拡大される他、350人収容のホールも設置されるという。

 同美術館の設計は、建築界で最も権威あるプリツカー賞(Pritzker Architecture Prize)を受賞した建築設計事務所「ヘルツォーク&ド・ムーロン(Herzog & de Meuron)」が担当することが、昨年決まっていた。

 コンセプトデザインによると、来場客は中庭を通って入館するが、中庭からは無料のギャラリースペースの他、ミュージアムショップやカフェにもアクセスできる。また吹き抜け構造の展示スペースと広々とした屋上ギャラリーを設けることで、自然光を採りこむ他、サンクガーデン(沈床園)やノースショア(North Shore)の雄大な山並みが望めるなど、自然の景観を生かした建築づくりを目指す。

 また、20世紀初頭に2階建ての木造住宅が普及していたバンクーバーの歴史に触発され、ギャラリーの建築資材として木材が利用されるという。(c)Relaxnews/AFPBB News