【10月8日 AFP】独自動車大手フォルクスワーゲン(VolkswagenVW)の排ガス規制逃れの不正をめぐり、同社米国法人のマイケル・ホルン(Michael Horn)社長が2014年春の時点で問題があることを認識していたと述べていることが、米下院が8日に開く公聴会に先立ち発表した証言文書で明らかになった。

 ホルン社長は下院のエネルギー・商業委員会の公聴会で、排ガス試験を不正に通過できるソフトウエアを使用していたことを「深く陳謝」する予定。

 証言文書によると、ホルン社長は2014年前半、米ウエストバージニア大学(University of West Virginia)のチームがVW製ディーゼル車について、規制値の最大40倍もの窒素酸化物(NOx)を排出していることを発見したときに「排ガス量をめぐる違反がある可能性」に気付いたと認めた。

 さらに、ホルン社長はその時に社員から、通常時よりも排ガス量を抑えて排ガス試験を「欺く装置」の調査を米当局が検討していると知らされたとも述べた。そして、14年後半に技術チームがVW車を規制に準拠させる計画を立て、当局と協力して対応を進めていると聞いたという。(c)AFP