エボラ新規患者数ゼロに、14年3月以降初 WHO週次調査
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【10月8日 AFP】国連(UN)の世界保健機関(World Health Organization、WHO)は7日、エボラ出血熱の新規患者が、先週は一人も確認されなかったと発表した。1週間を通して新規患者が発生しなかったのは2014年3月以来、1年半ぶりという。エボラ出血熱は致死率の高い感染症。
WHOは、西アフリカのエボラ出血熱の流行に関する最新の状況報告書で「10月4日までの1週間で、エボラウイルスの感染が確認された患者は一人も報告されなかった」と述べ、「2014年3月以降初めて、感染が確認された患者がゼロで経過した期間となった」と説明した。
WHOの最新の統計によると、2013年12月以降の感染者数は2万8457人で、うち1万1312人が死亡したという。1976年にアフリカ中部でエボラウイルスが特定されて以来最悪のエボラ出血熱流行となった。ほぼすべての犠牲者は、ギニア、リベリア、シエラレオネの西アフリカ3国で発生している。
リベリアでは、9月初めにエボラ感染の終息宣言が出されており、シエラレオネでも9月末に終息宣言に向けての42日間の秒読み段階に入った。同国ではここ3週間、新規患者は発生していない。
WHOは7日、流行が第3段階に入っていることは明らかであり、現在は「発生症例をゼロにし、(エボラ)感染の持続的な終息を確実なものにする」ことに重点が置かれていると述べている。
だが、リスクがなくなったわけではない。シエラレオネでは、ボンバリ(Bombali)地区とカンビア(Kambia)地区から計2人の高リスク接触者が行方不明になっているとして、WHOが注意を促している。
また、ギニアでは、計3県で500人あまりの接触者が依然として経過観察下にあるというが、WHOによると全員が首都コナクリ(Conakry)ラトマ(Ratoma)地区を中心とする単一の感染連鎖に関係する接触者だという。(c)AFP