「男女同一賃金」目指す新法成立、米カリフォルニア州
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【10月7日 AFP】米カリフォルニア(California)州議会は6日、男女の賃金格差の解消を目指す法案を可決した。同法案は、全米で最も強硬な措置とされ、ハリウッド(Hollywood)の映画人からも称賛の声が上がった。
ジェリー・ブラウン(Jerry Brown)カリフォルニア州知事は同法案に署名して法律として成立させた後に声明を発表。「カリフォルニア同一賃金法(California Equal Pay Act)が成立してから66年、いまだに多くの女性は男性と同じ仕事や同等の仕事をしながら、男性より少ない賃金しか得ていない」と述べた。「今回の法律は、根強く残る男女間の賃金格差に終止符を打つための新たな一歩だ」
今回成立した「カリフォルニア公正賃金法(California Fair Pay Act)」は、女性の賃金は男性の約84%でしかないという調査結果を受けてカリフォルニア州議会のハンナ・ベス・ジャクソン(Hannah-Beth Jackson)上院議員が法案を提出したもので、同一の労働とはいえなくとも同等の仕事に従事している場合に賃金面で不平等を生むことを雇用者に禁じる現行法を基に作られている。
アカデミー賞の受賞スピーチで、男女の賃金の平等を訴えた女優のパトリシア・アークエット(Patricia Arquette)さんは、「この法案が超党派の支持を得たのは、家族を養い、この国の経済を動かしているのは女性だから」とコメントし、同法の成立はカリフォルニアの女性が男性と対等に扱われるようになる上で重要な一歩だと述べた。(c)AFP