「死の質(QOD)」、1位は英国 エコノミスト誌
このニュースをシェア
【10月7日 AFP】死を迎える人への「ケアの質」において、英国が80か国中でトップであることが、6日に公開された調査結果で明らかになった。高齢化と人口増加が進む現代において、緩和ケアは世界的な急務となっている。
英経済誌「エコノミスト(Economist)」の調査部門「エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(Economist Intelligence Unit、EIU)」が発表した2015年版の「クオリティー・オブ・デス(QOD、死の質)」指標によると、英国での緩和ケアが最も優良であることが分かった。
英国が1位となった理由についてEIUは「総合的な国家政策、英国民保健サービス(National Health Service、NHS)への緩和ケアの積極的な組み込み、強いホスピス運動、この課題に対する地域社会の関与」 を挙げている。
ランキングでは、オーストラリア、ニュージーランド、アイルランド、ベルギー、台湾が英国に続いた。最も低い評価を受けた5国は、ミャンマー、ナイジェリア、フィリピン、バングラデシュ、イラクだった。
71位の中国は、進行する高齢化と心血管疾患などの罹患率増加による影響を最も受けやすい国とされた。
日本は76.3点で14位だった。
ランキングは以下のとおり。
上位10か国(100点満点中の点数)
1位 英国(93.9)
2位 オーストラリア (91.6)
3位 ニュージーランド (87.6)
4位 アイルランド (85.8)
5位 ベルギー (84.5)
6位 台湾 (83.1)
7位 ドイツ (82.0)
8位 オランダ (80.9)
9位 米国 (80.8)
10位 フランス (79.4)
最下位5か国
76位 ミャンマー (17.1)
77位 ナイジェリア (16.9)
78位 フィリピン (15.3)
79位 バングラデシュ (14.1)
80位 イラク (12.5)
(c)AFP