元ジロ・デ・イタリア王者のバッソが現役引退へ
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【10月6日 AFP】自転車ロードレースのジロ・デ・イタリア(Giro d'Italia)で2度の総合優勝を経験しながら、今年のツール・ド・フランス(2015 Tour de France)では精巣がんが発覚して途中棄権することになったイヴァン・バッソ(Ivan Basso、イタリア)が5日、現役引退を発表した。
語りぐさになるほどのキャリアで名声を築き「ほほ笑みの暗殺者」と呼ばれたバッソは、イタリア・ミラノ(Milan)で第99回ジロ・デ・イタリア(2016 Giro d'Italia)のコース発表プレゼンテーションに臨み、競技から離れるきっかけとなったのは、痛みや苦痛を感じたことだと明かした。
ティンコフ・サクソ(Tinkoff-Saxo)で最後のシーズンに臨んでいた37歳のバッソは、「悲しい日ではない。なぜなら、これからも自転車の世界にとどまることを知っているから」とコメントした。
「倦怠(けんたい)感に加えて健康問題にも見舞われ、その両方がライダーとしてのキャリアを非常に難しいものにしている」
「疲れ果てた末にキャリアを終えることは望まなかった。今シーズンの序盤に、正しい走りができていないと感じたときがあった」
「これからは家族と過ごして新たな冒険を始めたい」
バッソは、7月に行われたツールでがんが発覚し、涙の記者会見を開いて大会を去ったが、数日後に行われた手術は成功している。(c)AFP/Justin DAVIS