IS、パルミラの「象徴」凱旋門を爆破 シリア
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【10月5日 AFP】(一部更新)イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」は4日、シリア中部の古代都市パルミラ(Palmyra)にある有名な凱旋(がいせん)門(Arch of Triumph)の遺跡を爆破した。シリア文化財博物館総局の総局長が5日、明らかにした。
マムーン・アブドルカリム(Maamoun Abdelkarim)総局長はAFPに「現地から、凱旋門が昨日(4日)破壊されたとの知らせを受けた。ISは数週間前、凱旋門に爆薬を仕掛けていた」と語った。パルミラの歴史的な柱廊の入り口に位置する凱旋門について、同総局長は「パルミラの象徴」と説明している。
パルミラの活動家ムハンマド・ハッサン・ホムシ(Mohammad Hassan al-Homsi)氏も、「凱旋門は粉々になった。ISが破壊した」と主張。また、在英の非政府組織(NGO)「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」は、現地の情報筋の話として、柱の飾りが偶像崇拝に当たるとの理由でISが凱旋門を破壊したと発表した。
ISは、国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)の世界遺産に登録されているパルミラ遺跡の破壊を続けている。
アブドルカリム総局長は、ISは既に他の建造物にも爆発物を仕掛けたと警告。「これは、パルミラの組織的な破壊だ。彼らはパルミラを完全に破壊したがっている」「彼らは、円形劇場や柱廊も破壊しようとしている。われわれは、これがパルミラの都市全体におよぶのではないかと恐れている」と述べ、国際社会に「パルミラを救う方法を見つける」よう訴えた。(c)AFP