【10月5日 AFP】男子テニス、マレーシア・オープン(Malaysian Open, Kuala Lumpur 2015)は4日、シングルス決勝が行われ、大会第1シードのダビド・フェレール(David Ferrer、スペイン)は7-5、7-5で第2シードのフェリシアーノ・ロペス(Feliciano Lopez、スペイン)を退け、ツアー通算25勝目を飾った。

 接戦となったスペイン勢対決だが、深い位置に打ち込まれるフェレールのフォアハンドが、最後までロペスを苦しめた。

 世界ランク8位のフェレールは、「大会を通して一番の試合になったし、マレーシアで最高のパフォーマンスができた」と決勝を振り返ると、「安定したゲームができたので、勝てて本当にうれしい。今日はサーブが良かった。フェリシアーノのプレッシャーがあったから、今日まさに必要なプレーができた」と喜びを語っている。

 フェレールは今季、カタール・エクソンモービル・オープン(Qatar ExxonMobil Open 2015)、リオ・オープン(Rio Open presented by Claro hdtv 2015)、メキシコ・オープン(Abierto Mexicano TELCEL 2015)に続く4勝目を挙げ、決勝での勝率は100%となっている。

 約2000万円の優勝賞金を手にしたフェレールは、「決勝で全勝し、今年は良い一年になった。でも2年前には、決勝で5回も負けたことがある。僕の対戦データは大きく変わったんだね」とすると、「今を楽しまなくちゃ。引退したら、こんな瞬間は二度と訪れないのだから」と締めくくった。

 ATPツアーで通算50回目の決勝に臨んだフェレールは、その回数でラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)、アンディ・マレー(Andy Murray、英国)、ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)、ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)のビッグ4に肩を並べた。

 前日の準決勝で、2時間5分の激闘の末にドイツのベンジャミン・ベッカー(Benjamin Becker)を下したフェレールが、マレーシアでの戴冠を果たした一方で、準優勝のロペスは、第1セットにボールが変わった後、リズムが崩れたと話している。

「第1ゲームではいくつか素晴らしいポイントを決めることができたけど、ボールが変わってそれも終わった」

「積極的にプレーしたつもりだけど、向こうはより安定していて、ポイントを奪うのは難しかった」

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