英仏海峡トンネル、移民100人以上侵入で一時運行停止
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【10月4日 AFP】英仏海峡トンネル(Channel Tunnel)に3日、100人以上の移民が侵入し、トンネルの全長の約3分の1の距離を進んだ上にトンネルの職員を襲撃し、夜間の運行が停止する事件が発生した。
同日、113人の移民たちの集団がトンネルに侵入して英国に渡ろうとした影響で、トンネル内の通行は約7時間遮断された。列車の運行は同日中に再開されたものの、3時間程度の遅延が出ているという。
英仏海峡トンネルの運営会社ユーロトンネル(Eurotunnel)は、今回の事件では移民たちが同社の従業員を襲撃するなど、かつてない様相の状況となったと述べた。同社の広報担当者によると、移民の集団は「数人の従業員を地面に押さえつけたり、石を投げつけたりした後、駅を走り抜け」という。
欧州の沿岸に到着する移民・難民の数は未だ減少の兆しを見せておらず、国連(UN)によると、欧州に到着した移民・難民は9月だけで16万8000人に達している。
移民らの多くはドイツやスウェーデンで難民申請をすることを目的としているが、さらにフランスへと移動し、そこから英仏海峡トンネルを通過して英国へ渡ろうとする人々も少なくない。(c)AFP/Baptiste Becquart