【10月2日 AFP】パレスチナ自治区ヨルダン川西岸（West Bank）のイスラエル占領地で1日にイスラエルの夫婦が子どもたちの前で殺害された事件を受け、イスラエル政府は2日、銃撃したパレスチナ人容疑者の捜索のため、数百人規模の部隊を出動させた。

　いずれも30代のエイタム・ヘンキン（Eitam Henkin）さんとナーマ・ヘンキン（Naama Henkin）さんは1日夜、ヨルダン川西岸北部のイタマル（Itamar）入植地とエロンモレ（Elon More）入植地の間を車で移動中に銃撃され、死亡した。生後4か月から9歳までのヘンキンさん夫妻の4人の子どもは、車の後部座席で無傷で発見された。

　イスラエル軍の報道官は、情報収集活動に加え、治安部隊が地上で「集中的な捜索」を行っていると語った。

　イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ（Benjamin Netanyahu）首相は、事件を「パレスチナによる扇動の結果」と非難し、治安当局が「殺人犯らを捕え、全イスラエル市民の安全を高める」と断言した。(c)AFP/Andrea Bernardi with Jonah Mandel in Jerusalem