米露大統領、シリア情勢めぐり非難の応酬 国連演説
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【9月29日 AFP】ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)露大統領とバラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は28日、米ニューヨーク(New York)で開かれている国連総会(UN General Assembly)で演説し、シリア危機をめぐり火に油を注いでいると互いを非難する応酬を繰り広げた。
10年ぶりに国連総会の演壇に立ったプーチン大統領は加盟各国に対し、イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」の打倒を目指した「幅広い対テロ連合」の創設を呼び掛けた上で、バッシャール・アサド(Bashar al-Assad)シリア現大統領を支持しなければ壊滅的な過失を犯すことになると訴えた。
一方のオバマ大統領はアサド大統領を、子どもの命さえも奪う暴君と呼び、米国は対ISではロシアやイランとも協力していく用意があるとしながらも、アサド大統領支持を表明している両国を強く批判した。
これにプーチン大統領は黙っていなかった。残忍な過激主義の台頭を招いたのは、米国がイラクとリビアに軍事介入を行ったからに他ならず、それによって中東が大混乱に陥ったという持論を展開した。(c)AFP/Carole LANDRY/Jerome Cartillier