アームストロング氏、過去の報酬をめぐる問題でSCA社と和解 英紙
このニュースをシェア
【9月28日 AFP】ドーピング違反により自転車競技から永久追放処分を受けたランス・アームストロング(Lance Armstrong)氏が、過去に受け取った報酬をめぐる問題で、米保険会社SCAプロモーションズ(SCA Promotions)と、同社のボブ・ハーマン(Bob Hamman)代表に対する約1000万ドル(約12億円)の支払いを完了したという。英紙サンデータイムズ(Sunday Times)が報じた。
アームストロング氏は、ツール・ド・フランス(Tour de France)で輝かしい成績を残し、SCA社から450万ドルのボーナスを受け取っていた。しかしその後、2004年大会でアームストロング氏が優勝した際、同社は運動能力向上薬の使用を疑い、500万ドルの追加ボーナスの支払いを拒否。アームストロング氏は身の潔白を主張し、ボーナスの支払いを求めてSCA社を提訴した。この結果、SCA社が諸費用を含む合計750万ドルを支払うことで和解に達していた。
しかしその後、アームストロング氏はツール7連覇のタイトルを剥奪され、2013年に禁止薬物の使用を認めたことで、SCA社は再びこの問題を追及。アームストロング氏には、1000万ドルの支払い命令が下されていた。
サンデータイムズ紙は、「両者は和解の条件について、公にしないことで合意している」と伝えている。
44歳のアームストロング氏と、同氏の元所属チームは、ドーピングの問題をめぐって、米司法省の捜査の対象にもなっており、最大で9000万ドル(約108億円)の罰金が科される可能性がある。(c)AFP