【9月28日 AFP】世界最高峰エベレスト(Mount Everest、8848メートル)の登頂を週末に断念した日本人登山家、栗城史多(Nobukazu Kuriki)さんが、数日中にも再び山頂を目指す意志を示していると、ヒマラヤ登山専門の旅行会社ボチボチトレック(Bochi-Bochi Trek)が28日、明らかにした。

 エベレストでは、今年4月にネパールで起きた地震による雪崩で登山者ら18人が死亡。栗城さんはこの雪崩後初のエベレスト登頂を目指して最終キャンプまで達していたが、26日夜、このまま登頂を続ければ生還できないと判断し下山を決意していた。

 栗城さんのエベレスト挑戦は5回目で、2012年の登頂では重度の凍傷を負って手の指9本を失っている。

 ボチボチトレック(Bochi-Bochi Trek)のティカラム・グルング(Tikaram Gurung)氏はAFPに対し、栗城さんは「ベースキャンプに数日滞在し、その後、10月1日から再びエベレスト山頂を目指す」「体調は良好で、登頂に向けて大きな問題はない」と述べた。

 グルング氏によると再度の挑戦でも、単独・無酸素での登頂を目指すという。(c)AFP