【9月28日 AFP】英労働党(Labour Party)は27日、ジェレミー・コービン(Jeremy Corbyn)新党首(66)の経済政策を支える諮問委員会のメンバーに、仏経済学者トマ・ピケティ(Thomas Piketty)氏とノーベル経済学賞受賞者の米経済学者ジョセフ・スティグリッツ(Joseph Stiglitz)氏を選任したと発表した。

 経済諮問委員会は、労働党の「影の財務相」ジョン・マクドネル(John McDonnell)氏の下で年4回招集され、党の経済政策構想を練る。

 ピケティ氏は、富の不平等問題を説いた著作「21世紀の資本」がベストセラーになった。一方のスティグリッツ氏は、金融危機を受けて西側諸国の政府が導入した緊縮財政政策を一貫して批判してきたことで知られる。

 英南部ブライトン(Brighton)で開かれた党大会で、コービン氏は経済諮問委員会のメンバー発表に続き「われわれの経済政策は、一握りの富裕層だけでなく、あらゆる人々に安心を届けるものでなければならない」と語った。

 またマクドネル氏は、「緊縮政策は英国民を失望させている。世界をリードする経済学者らと協力し、労働党はわが国が是が非でも必要としている一貫性のある代替政策案を提示する」と述べた。(c)AFP