【9月27日 AFP】米グーグル(Google)は25日、自社が提供する無料オンライン翻訳サービス「グーグル翻訳」について、中東からの移民が殺到しているドイツで、ドイツ語とアラビア語間の利用需要が従来の5倍に急増しているとして、これらを第一言語とする人々にサービス改善への協力を呼び掛けた。

 欧州連合(EU)随一の経済大国であるドイツへの今年の亡命希望者は80万~100万人に上る見込み。多くは戦乱で荒廃したシリアやイラク、さらに中東や北アフリカの国々の出身者だ。グーグル・ドイツは声明で「目下の大きな課題は、難民と援助関係者とのコミュニケーションだ」と述べている。

 グーグルによれば「多くの人は『グーグル翻訳』を利用して何とかやりとりしている。そのため今年はドイツで、アラビア語からの翻訳が従来の5倍に急増している。(しかし)残念ながら、機械翻訳は必ずしも正確ではないため、特にペルシャ語とアラビア語の話者に、彼らの言語スキルを活用してわが社の翻訳サービスを最適化してほしいと依頼している」という。

 グーグル・ドイツは、ウェブサイト(g.co/UebersetzenUndHelfen)を通じて、ペルシャ語とアラビア語、ドイツ語のどれかを話す人々に助言を求めている。(c)AFP