【9月25日 AFP】国際赤十字・赤新月社連盟(International Federation of Red Cross and Red Crescent SocietiesIFRC)は24日、2015年版「世界災害報告(World Disasters Report)」を発表し、2014年に起きた自然災害で、アジア地域での被害が最大だったことを明らかにした。

 スイスのジュネーブ(Geneva)で発表された年次報告書によると、2014年中、世界で報告された自然災害は317件に上る。これは過去10年間で最少。

 災害による死者は、全世界で8186人。ただ死亡率は、1986年(死者7303人)以降で最も低く、過去10年間の平均死亡率よりも90%近く低かった。

 また、自然災害全体の48%はアジア地域で発生しており、「死者の85%以上、被災者の86%以上が、アジアで報告された」としている。

 2014年8月に中国南西部・雲南(Yunnan)省で発生した地震では、同年中に発生した自然災害で最多となる731人が死亡した。中国ではまた、干ばつや暴風雨、洪水などにより、約5800万人が被害を受けた。

 2014年には、気候と関連性のある自然災害が全体の87%を占め、10件中9件近くに上った。こうした傾向は、過去20年間続いているという。(c)AFP