【9月24日 AFP】欧州連合(EU)諸国の首脳は24日、ベルギーの首都ブリュッセル(Brussels)で難民問題に関する緊急の首脳会議を開き、国連(UN)の難民支援機関や世界食糧計画(World Food ProgrammeWFP)への10億ユーロ(約1300億円)の拠出などを通じたシリア周辺諸国への追加支援を実施する方針で合意した。

 欧州理事会(European Council)のドナルド・トゥスク(Donald Tusk)常任議長(EU大統領)によると、EUは欧州へ向かう移民らの主要な経路となっているバルカン諸国や、トルコ、レバノン、ヨルダンへの支援を強化する他、移民らの波に対処するため、国境警備も強化する方針。

 フランスのフランソワ・オランド(Francois Hollande)大統領は、今後2年間で1億ユーロ(約130億円)を拠出すると発表。英国のデービッド・キャメロン(David Cameron)首相も、1億ポンド(約180億円)の支援を約束した。

 トゥスク大統領によると、EU諸国はまた、紛争などから逃れた難民と経済的な理由で移住を希望する人々とを迅速に区別できるよう、移民らが最初に到着する前線となっている国々に、受け入れ施設を設置することにも合意した。こうした国には、イタリアやギリシャが含まれるとみられる。(c)AFP