【9月22日 AFP】米アップル(Apple)のシステムが、同社のアプリ提供サイト 「アップストア(App Store)」で人気の中国製モバイルアプリにマルウエア(悪意のあるソフトウエア)を埋め込まれたことでハッカーによる攻撃を受け、数百万人のユーザーが影響を受けた可能性がある。スマートフォン「iPhone(アイフォーン)」の新型モデルの販売を前に、セキュリティーに対する懸念が高まっている。

 アップルは21日、汚染されたアプリをアップストアから排除したと発表した。セキュリティー担当者らはこの数日前、感染したアプリの削除を目的とするアップルの安全システムへの侵入を発見していたという。

 中国では、人気のメッセージアプリ「微信(ウェイシン、英語名 WeChat)」やタクシー配車アプリ「嘀嘀快的、英語名Didi Kuaidi」を含む300以上のアプリがマルウエア「Xコードゴースト(XcodeGhost)」に感染し、パスワードを含むユーザーのデータが流出した可能性があると中国国営メディアは報じた。

 中国を世界第2位の市場と見るアップルにとって今回の問題は大きな痛手となったとみられる。(c)AFP/Rob Lever