トルコ国境の町に移民集まる、陸路でのギリシャ入国を要求
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【9月20日 AFP】トルコ北西部のエディルネ(Edirne)で19日、1週間近くギリシャ国境へ向かおうとして足止めされている移民約2000人と移民の越境を阻止している警察との間で緊張が高まった。
シリア人難民が多数を占める、トルコの他の地域からエディルネに到着した移民たちは、地元当局が国境を封鎖した今月15日以来、警察とのにらみ合いを続けている。
エディルネでの、ヨーロッパの一部地域で発生しているような、移民と警察の対立では今のところ暴力的な行為は起きていないが、19日午後に警官の非常線を強行突破しようとした300人前後の集団を、機動隊が警棒を使って追い払うなどしたことから、両者の間で緊張が高まった。
ギリシャとの国境から10キロ、ブルガリアとの国境から20キロ離れたエディルネの道端では、多くの子供を含む約1000人の移民が、同日も仮設のキャンプで夜を明かすことを余儀なくされた。
しかし、他の移民たち数百人は同市の申し出を受け、トルコの伝統的なオイルレスリングの試合が行われるスタジアムでシャワーや食事を済ませ、宿泊した。
移民たちは、命を危険にさらして定員超過のボートでエーゲ海(Aegean Sea)を渡る代わりに、陸路でのギリシャ入国の許可を要求している。警察のバリケードを強行突破しようとした移民たちは、「ここを開けろ」と声を揃えて要求した。
19日に漂った緊迫ムードは、18日に警察が短い間道を開け、移民たちに国境まで数キロ近づくことを許可した際の歓喜のムードとは対照的なものだった。人口約17万人のエディルネは、移民たちがヨーロッパに向かうための新たな通過点となっている。
危険な海路ではなく、全ての移民が安全な陸路からの移動を可能にしようとするソーシャルメディアでのキャンペーンに励まされ、先週中に約1000人の移民らがエディルネに集まってきた。その多くは、激しい内戦の続くシリアからトルコに逃れてきて、過去数か月または数年間同国で暮らしてきた人々だ。
トルコ当局の統計によると、同国はこれまで約220万人のシリア人を入国させており、そのうち26万人は難民キャンプで生活している。(c)AFP