【9月19日 AFP】トルコからギリシャに向かう難民を乗せた船が19日、ギリシャのレスボス(Lesbos)島の北で沈没し、5歳のシリア人女児の遺体が発見された。ギリシャの沿岸警備隊は13人を救助し、行方不明者の捜索を続けている。ギリシャのアテネ通信(ANA)が伝えた。

 レスボス島などギリシャの島には内戦が続くシリアから逃れてきた難民が多数流入している。欧州でのより良い未来を求めエーゲ海(Aegean Sea)を渡る間に死亡する難民は後を絶たない。

 今月初めには家族でトルコからギリシャのコス(Kos)島を目指す途中で船が沈没し、トルコの海岸に打ち上げられたシリア人男児アイラン・クルディ(Aylan Kurdi)君(3)の遺体の写真が世界中に衝撃を与え、欧州の首脳陣に難民危機への対応を求める圧力が高まった。

 18日には、トルコ西部の海岸に打ち上げられた4歳のシリア人女児の遺体が発見された。

 今年に入って地中海(Mediterranean)で死亡した移民は2600人を超えている。最近では、移民たちは船旅を避けて陸路でトルコ国境からギリシャやブルガリアに向かうようになっている。(c)AFP