【9月17日 AFP】2016年米大統領選の共和党の予備選候補者による第2回テレビ討論会が16日、カリフォルニア(California)州シミバレー(Simi Valley)のレーガン大統領図書館(Ronald Reagan Presidential Library)で行われ、支持率トップの不動産王ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏に他の10候補が集中攻撃を浴びせた。

 まず、ウィスコンシン(Wisconsin)州のスコット・ウォーカー(Scott Walker)知事は、トランプ氏が出演して人気を博したテレビ番組「アプレンティス(The Apprentice)」を引き合いに出し「トランプさん、ホワイトハウスに研修生はいらない。今いる1人で十分だ」とやゆ。そこから数分間にわたり、トランプ氏をめぐって激論が交わされた。

 トランプ氏は攻撃にひるむことなく、討論会のステージに上がるやいなや、ライバルに向かって毒舌をふるった。「まず、ランド・ポール(Rand Paul)上院議員はこのステージに上がるべきではない。彼は11番めの候補者であり、1%の支持率しか持っていない」

 これに対し、第1回討論会でトランプ氏を激しく批判し、今回もトランプ氏との議論に闘志をむき出しにしていたポール議員は、トランプ氏の毒舌を「中学生の悪態」だと一蹴。「他に方法はないのか?こんな人物に核兵器を管理させるなんて、心配じゃないのか?」と訴えた。

 リンゼー・グラム(Lindsey Graham)上院議員は、トランプ氏を「漫画の登場人物」と評し、指名反対を明言。ジョージ・パタキ(George Pataki)元ニューヨーク(New York)州知事は、トランプ氏は「米大統領にふさわしくない」と断言した。

 指名候補争いの本命と目されるジェブ・ブッシュ(Jeb Bush)元フロリダ(Florida)州知事は、「こんな話ばかりして、世界中の指導者を侮辱して回って、それで良い結果を得ることなどできはしない」と批判した。(c)AFP/Veronique DUPONT, with Michael Mathes in Washington