【9月17日 AFP】シリアのバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領は、欧米諸国が大量の難民流入をめぐり「泣いている」と批判し、シリアが直面している危機の根底には欧米が「テロリスト」を支援したことがあると主張した。

 シリア政府は、欧米が支援する反体制派勢力を含め、反政権闘争に関与する者全てを「テロリスト」と呼んでいる。16日に入手した発言内容によるとアサド大統領は、難民たちがシリアを出ていくのは「主にテロリストと殺りく行為が理由。第2にテロリズムの結果のためだ」とし、「テロリズムのあるところ、社会基盤(インフラ)が破壊されたところでは、生活のために必要な基本的なものが得られない」と語った。

 さらにアサド大統領は、「欧米は難民たちのために泣いている。彼らは危機の当初から、これは平和的な蜂起だと言ってテロリストを支援してきた」と述べ、「難民たちが心配ならばテロリスト支援を止めよ」と訴えた。(c)AFP