セルビアに入った移民ら、ハンガリーを避けてクロアチア国境へ
このニュースをシェア
【9月16日 AFP】ハンガリーが移民らの流入を阻止するためにセルビアとの国境にフェンスを設置したことを受け、移民らを乗せたバスが16日早朝、セルビアと欧州連合(EU)加盟国のクロアチアとの国境に到着した。
地元メディアによると、主にシリアとアフガニスタンから来た30~40人の移民らは、マケドニアとの国境に近いセルビア南部のプレシェヴォ(Presevo)から約500キロ夜通しバスで移動し、クロアチアとの国境に近いセルビア北部のシド(Sid)に到着した。
ハンガリーがセルビア国境に設置したフェンスの近くには、依然として数百人がとどまっているという。ハンガリーのオルバン・ビクトル(Orban Viktor)首相は、ルーマニアとの国境にも同様のフェンスを設置する計画を発表した。
難民問題を担当するセルビアのアレクサンダル・ブリン(Aleksandar Vulin)社会問題相は、約100人が国境再開を待っているセルビア北部ホルゴシュ(Horgos)でAFPに対し、ハンガリーに国境を再開放し「少なくとも女性や子どもだけでも」通すよう求めると語った。
ハンガリーのフェンス設置は、セルビアにいる数多くの移民の不安をかき立てた。
国連難民高等弁務官事務所(UN Refugee Agency、UNHCR)はハンガリーの行動に関して、1951年に採択された難民の地位に関する条約(UN Refugee Convention)に違反している恐れがある厳しく非難している。(c)AFP/Eric RANDOLPH