【9月16日 AFP】ワールドラグビー(World Rugby)のベルナール・ラパセ(Bernard Lapasset)会長は15日、2019年のW杯(Rugby World Cup 2019)の開催地は日本以外にあり得ないと発言した。

 日本政府が、新国立競技場(New National Stadium Japan)の建設計画をいったん白紙に戻す決定を下したことで、同スタジアムは2019年のラグビーW杯で使用できないことになった。これを受けたワールドラグビーは、代替の開催地として南アフリカと交渉を行っていると報じられていた。

 ラグビーW杯イングランド大会(Rugby World Cup 2015)の開幕を控え、記者会見に臨んだラパセ会長は「2019年大会にプランBはない」とすると、「南アフリカにコンタクトしたという事実もない」と報道を一蹴した。

 新国立競技場の建設計画見直しが決まったことで、日本大会の主催者とワールドラグビーの関係はやや悪化している。

「スタジアムの使用ができなくなり、厳しい状況になった。プログラムに大きな変更が必要になるからだ」としたラパセ会長だが、「日本がわれわれの要求に応えてくれることを確信している。近々、日本側と話し合いの場を設けるつもりだ。2019年大会を最高のものにしたいと思う」と自信をみせた。

 日本は、2009年に行われた国際ラグビー評議会(The International Rugby BoardIRB、当時)の理事会で、南アフリカとイタリアを抑えて2019年大会の開催地に選ばれた。W杯がラグビー文化の根付いた強豪国以外で開催されるのは初めてで、アジア地域でも初の試みとなる。(c)AFP