【9月15日 AFP】先月17日にタイの首都バンコク(Bangkok)で発生し20人が死亡した爆発事件で、タイ国家警察のソムヨット・プーンパンモウン(Somyot Poompanmoung)長官は15日、初めて正式に中国の少数民族ウイグルとの関連について言及した。

 現地警察は先週末、いったんは容疑者がウイグル人だと発表したが、その後、撤回していた。それ以降、タイ警察が正式にウイグル人の関与に言及するのは初めてとなる。

 事件の1か月前、タイ政府は100人を超えるウイグル難民を中国に強制送還し、国際社会の非難を浴びていた。特にトルコでは、ウイグル人はトルコ系諸言語を話す民族だとみなす強硬派の民族主義者たちが、暴力的な抗議行動を展開した。

 ソムヨット・プーンパンモウン長官は15日の会見で、攻撃の動機について「原因はウイグル人を国から国へ移送している人身売買ネットワークだ。タイ警察が彼らの人身売買ビジネスを破壊し、妨害したからだ」と説明した。

 評論家によれば、タイ当局は経済的、外交的な理由でウイグル人に言及することを避けたがっている。タイにとって中国人観光客は観光業の要であり、国際的な孤立を深めているタイの軍事政権にとって中国は緊密な関係を保っている数少ない国の一つだ。

 拘束された容疑者2人のうち1人は、中国の旅券を持っていたユスフ・ミエライリ(Yusufu Mieraili)容疑者で、旅券には中国西部・新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)が出生地として記されていた。それ以外に把握されている容疑者はほぼ全員がトルコ語と思われる氏名を持つか、トルコと何らかの関わりがあるとされている。(c)AFP