試合後にボクサー死亡、豪医師会 ボクシング禁止を求める
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【9月15日 AFP】オーストラリア医師会(Australian Medical Association、AMA)は15日、試合中にノックダウンされて意識不明になった28歳のボクサーが死亡したことを受け、ボクシングを禁止するよう求めた。
デービー・ブラウン・ジュニア(Davey Browne Jr.)さんは今月11日、フィリピン人選手と対戦。第12ラウンドにノックアウトされて危篤状態となり、シドニー(Sydney)市内の病院に搬送されていた。家族が生命維持装置のスイッチを切ることに同意し、15日に死亡した。ブラウンさんには2人の子どもがいた。
オーストラリア放送協会(ABC)のウェブサイトによると、AMAの副代表は、「金曜日の夜にパブの外にいても、ボクシングのリングにいても、1発のパンチで死に至る場合がある」として、「ボクシングというのはもともと、脳に出血や取り返しのつかない損傷を起こして命を落としたり、脳に障害を負ったりする事態が起こり得るようになっている。したがってAMA としては(ボクシングを)続けてはいけないと考えている」と述べたという。
今年3月にも、豪クイーンズランド(Queensland)州で試合に負けたボクサーが90分後に倒れ、その2日後に死亡する事例が起きていた。(c)AFP