アボット豪首相、党首選で敗北 新首相にターンブル氏
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【9月15日 AFP】オーストラリアの与党・自由党(Liberal)は14日、マルコム・ターンブル(Malcolm Turnbull)氏が通信相を辞任して要請した緊急の党首選を実施し、ターンブル氏がトニー・アボット(Tony Abbott)首相に勝利し、新党首に選出された。これによりアボット氏は首相退任に追い込まれた。
ターンブル氏は同日、指導者が変わらなければ連立政権は敗北をみることになるとして、党首選の実施を要請。アボット氏は立候補せざるを得ない状況に置かれた。
投票の結果、弁護士や銀行家の経歴を持つ富豪のターンブル氏が、54対44で勝利。過去5年間で4人目となる同国首相への就任を決め、オーストラリアに「経済の理想像」をもたらすと誓った。一方で、同氏の指導者としての地位を確固たるものにするために総選挙を実施する可能性は否定した。
2013年の総選挙で勝利し首相の座についたアボット氏は、同性婚や気候変動などの問題に関する見解をめぐり、世論の分裂を引き起こしていた。
ターンブル氏は15日、国会での宣誓式に臨み、新首相に就任。同氏は、自由党率いる新政権は「自由や個人、市場に全てを捧げる」と抱負を語っている。(c)AFP