【9月14日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2015)の男子シングルスで優勝を果たしたノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic)が試合後、映画『スリーハンドレッド(300)』と主演のジェラルド・バトラー(Gerard Butler)に刺激を受け、試合へのモチベーションを高めていたことを明かした。

 ジョコビッチは13日に行われた決勝で、ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)を6-4、5-7、6-4、6-4で退け、キャリア10度目の四大大会(グランドスラム)制覇を達成した。

 優勝を決めたジョコビッチは、家族やチームのスタッフと喜びを分かち合うと、さらに関係者席で観戦していたバトラーを捜して声をかけた。

 ジョコビッチは、「僕たちはいい友人なんだ。それで、彼がたまたまここ何日かニューヨーク(New York)にいるって聞いたから、試合に招待したんだ」と話した。

「実を言うと、昨日の晩、写真とメッセージを送ったんだ。『300』の映画を見ているってね。それでプレーヤーズボックスへ行って、彼にこう言った。『これがスパルタだ。やったぞ』と」

 映画は古代ギリシャ時代のテルモピュライ(Thermopylae)の戦いを描いたもので、体を鍛え上げて主役を演じきったバトラーの代表作の一つとなった。

 英国・スコットランド(Scotland)出身のバトラーは、こちらも偶然ながら、同胞アンディ・マレー(Andy Murray)のファン。マレーは2012年の全米オープン(US Open Tennis Championships 2012)で、ジョコビッチを破って優勝を果たしている。

 ジョコビッチは、「今日はマレーとの試合じゃなかったからね。見に来ても問題ないと思ってくれたみたいだ」と冗談めかして話した。(c)AFP