ベネチア国際映画祭、金獅子賞に『Desde Alla』
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【9月14日 AFP】第72回ベネチア国際映画祭(Venice International Film Festival)は12日、コンペティション部門最高賞の金獅子(Golden Lion)賞にベネズエラのロレンソ・ビガス(Lorenzo Vigas)監督作品『Desde Alla(From Afar)』を選出した。今回の映画祭では、ラテン系の映画界の活躍が目立った。
『Desde Alla』はビガス監督のデビュー作。抑圧された同性愛を描く同作品は、メキシコの映画監督アルフォンソ・キュアロン(Alfonso Cuaron)審査員長らによって、世界中から応募された21作品の中から最高賞に選ばれた。
最優秀監督賞にあたる銀獅子賞は、映画『The Clan』を手掛けたアルゼンチンのパブロ・トラペロ(Pablo Trapero)監督に贈られた。首都ブエノスアイレス(Buenos Aires)を舞台に、誘拐稼業で富を築いた一族の実話を基に作られた犯罪映画で、本国では大ヒットを記録した。
審査員大賞は、チャーリー・カウフマン(Charlie Kaufman)とデューク・ジョンソン(Duke Johnson)の両監督が手掛けた大人向けのストップ・モーション・アニメーション『Anomalisa』。高い独創性が評価された。
この他、伊ナポリ(Naples)が舞台のジュゼッペ・ガウディーノ(Giuseppe Gaudino)監督作品『Per amor Vostro(For Your Love)』に出演したイタリアの女優バレリア・ゴリーノ(Valeria Golina)さんが女優賞、クリスチャン・バンサン(Christian Vincent)監督の『L'Hermine』に出演したフランスのファブリス・ルキーニ(Fabrice Luchini)さんが男優賞をそれぞれ受賞した。(c)AFP