聖地メッカのクレーン倒壊、被害徐々に明らかに 各国から弔辞
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【9月12日 AFP】2週間後に大巡礼「ハッジ」を控えているイスラム教最大の聖地、サウジアラビアのメッカ(Mecca)で11日、建設工事用のクレーンが倒壊して聖モスク(Grand Mosque)に激突し、少なくとも107人が死亡した事故を受け、同国当局は12日、事故の調査を進めた。
ハッジのために昨年、メッカを訪問した人は200万人。国営サウジ通信(Saudi Press Agency、SPA)は今月21日に始まるハッジを前に、11日までに80万人近くの巡礼者が到着していたと伝えた。
各国外務省などの情報を合わせると、インドネシアは2人が死亡、重傷者を含め30人以上が負傷した。マレーシアは10人が負傷、6人が行方不明となっている。イランは15人の巡礼者が負傷したと発表している。
各国から弔辞が届けられた。多数のイスラム教徒がいるインドのナレンドラ・モディ(Narendra Modi)首相はマイクロブログのツイッター(Twitter)を通じて「メッカでのクレーン倒壊で亡くなった方々の遺族に寄り添い、心から祈りをささげる。負傷した方の早期回復を願う」と述べた。英国のデービッド・キャメロン(David Cameron)首相もツイッターのハッシュタグ「#mecca today」を使って哀悼の意を示した。
聖モスクのエリアを40万平方メートル拡張して、一度に220万人を収容できるようにする計画が進められていた。(c)AFP