【9月12日 AFP】次期米大統領選の共和党の候補者指名争いで支持率トップに立っている不動産王、ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏が11日、ミス・ユニバース(Miss Universe)の主催団体であるミス・ユニバース機構(Miss Universe Organization)の所有権を、共同出資していた米NBCテレビからすべて買い取り、同大会の単独出資者となったことを明らかにした。

 ミス・ユニバースをめぐっては、メキシコ移民に対するトランプ氏の問題発言後、NBCとスペイン語放送ウニビシオン(Univision)の両局が大会の放映を拒否し、同氏との関係が悪化していた。

 トランプ氏はツイッター(Twitter)に「ミス・ユニバース機構のNBC出資分も買い取り、彼らに対する訴訟も全て解決した。これで私が(ミス・ユニバースの)100%オーナーだ。乞うご期待!」と投稿した。

 NBCは、2002年6月からミス・ユニバースのプロデュースと放映を担当していた。トランプ氏は、同局のリアリティー番組「アプレンティス(The Apprentice)」に出演して人気を博していたが、現在は出演していない。

 米テレビCNNと調査会社ORCインターナショナル(ORC International)の合同世論調査によると、次期米大統領選の共和党予備選でトランプ氏は現在、乱立する候補の中で初めて支持率が30%を超え、全米で32%を獲得しているが、メキシコ人や女性、他の共和党候補に対する問題発言で物議を醸している。(c)AFP