【9月12日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2015)は11日、男子シングルス準決勝が行われ、大会第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は6-0、6-1、6-2で第9シードのマリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)に圧勝し、決勝に進出した。

 世界ランク1位で2011年大会王者のジョコビッチは、一方的な展開で前回王者チリッチを85分で退け、通算5度の全米制覇を誇るロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)との決勝に駒を進めた。

 第2シードのフェデラーは、同日に行われた準決勝のもう1試合で、第5シードのスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)に6-4、6-3、6-1で勝利している。

 ジョコビッチとチリッチの試合は、2001年にレイトン・ヒューイット(Lleyton Hewitt、オーストラリア)が6-1、6-2、6-1でエフゲニー・カフェルニコフ(Yevgeny Kafelnikov、ロシア)を破って以来、オープン化以降の準決勝では最も大差がついた試合になった。

 一方、チリッチは足首を負傷していた影響からか精彩を欠き、この試合で37回のアンフォーストエラーを記録した。

 ジョコビッチは試合後、「マリンは足首を痛めていた。そして試合に出て、最後まで戦った彼はとても勇敢だ」と語っている。

「対戦相手が100パーセントの状態でないことは知っていた。だけど自分のプラン通りに試合を進めることを心がけた」

 チリッチとの通算対戦成績を14戦全勝としたジョコビッチは、これで今季の四大大会(グランドスラム)すべてで決勝まで勝ち進んだことになる。

 今季のジョコビッチは、全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2015)とウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2015)を制しているが、全仏オープンテニス(French Open 2015)ではワウリンカに敗れ、優勝を逃した。(c)AFP