【9月11日 AFP】ロシアのセルゲイ・ラブロフ(Sergei Lavrov)外相は10日、シリアのバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)政権への軍事支援を必要に応じて強化する用意があると述べた。

 ラブロフ外相は記者団に対し、「リビアのシナリオ」をシリアで繰り返すことは避けたいと述べ、要請があればアサド政権への軍事支援を強化すると語った。

 一方でラブロフ外相は、ロシアがシリア駐留軍を増強しているとの疑惑を否定。ロシアは単に既存の協定に基づいて人道支援と軍装備品を供給しているだけだと語った。

 米当局は今週、ロシアがシリアに艦船や装甲兵員輸送車、海軍歩兵部隊を派遣しており、アサド政権を支援しているようだとの見解を示していた。

 ラブロフ外相はまた、ロシアのシリア介入強化がシリア領土の広範囲を制圧したイスラム過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」の掃討を目指す欧米諸国の軍事作戦を妨げる恐れがあるとの見方について、「理解不能な論理だ」と一蹴した。(c)AFP/Anna SMOLCHENKO