【9月11日 AFP】米上院は10日、多数派の共和党が出したイラン核合意の不承認決議案の審議を進めるための動議を否決した。バラク・オバマ(Barack Obama)大統領にとって歓迎すべき外交政策上の勝利となった。

 動議の採択では、成立に必要な60票を得られず、民主党が共和党を退ける形になった。これにより、イラン核合意の履行は事実上確実となり、オバマ氏は不承認決議案に対する拒否権の発動を強いられる事態を回避できる見込み。

 オバマ氏は、動議否決を「外交、米国の国家安全保障、世界の安全保障の勝利だ」と歓迎した。一方の共和党は、今後も核合意の履行阻止を目指すと宣言している。(c)AFP/Michael Mathes