【9月11日 AFP】ボクシング、WBA・WBC世界ウエルター級王者のフロイド・メイウェザー・ジュニア(Floyd Mayweather Jr.、米国)は10日、5月に行われたマニー・パッキャオ(Manny Pacquiao、フィリピン)との「世紀の一戦」前夜に、ビタミンやミネラルを静脈接種して反ドーピング規定に違反していたと告発されたことについて反論した。

 スポーツ情報サイト、SBネーション(SB Nation)のホームページに掲載された記事によれば、メイウェザーは世界反ドーピング機関(WADA)の規則を破り、5月1日に米ラスベガス(Las Vegas)の自宅で点滴を受けていたとされている。

 米国反ドーピング機関(USADA)は即座にメイウェザーを擁護する姿勢を示し、摂取は合法であり、それに反する報道は「虚偽」であると述べた。

 メイウェザーは声明を出し、「私は薬物検査の代表的機関であるネバダ州立体育委員会(NSAC)とUSADAの規則を常に順守している」と主張している。

「私は清廉潔白なアスリートであることを誇りにしている。そして、これからもその姿勢を貫いていく」と語ったメイウェザーは、12日にラスベガスで行われるアンドレ・ベルト(Andre Berto、米国)戦で故ロッキー・マルシアーノ(Rocky Marciano)氏が残した歴代最高記録に並ぶ49勝無敗を目指している。

 USADAは物議を醸している報道について、「多くの誤解」があり「重大な誤りと偽りに満ちている」と主張した。

 自転車ロードレースのランス・アームストロング(Lance Armstrong)氏の禁止薬物使用摘発で主導的役割を果たした反ドーピング監視機関の権威であるUSADAは、「フロイド・メイウェザーが規則を破り、生理食塩水やビタミンを点滴していたとする間違った指摘について、直ちに訂正することが重要であると確信している」とコメントした。