32歳のビンチがGS単で初の準決勝進出、全米オープン
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【9月9日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2015)は8日、女子シングルス準々決勝が行われ、ロベルタ・ビンチ(Roberta Vinci、イタリア)は6-3、5-7、6-4でクリスティーナ・ムラデノビッチ(Kristina Mladenovic、フランス)に勝利し、四大大会(グランドスラム)のシングルスでは初のベスト4進出を果たした。
世界ランク43位のビンチは、同40位のムラデノビッチをフルセットで下すと、準決勝では、27度目の姉妹対決を迎える第1シードのセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)と第23シードのヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams、米国)の勝者と対戦する。
ビンチは、セレーナとの過去4戦、ヴィーナスとの過去3戦で一度も白星を挙げたことがなく、「準決勝に進めたことがうれしいので、セレーナとヴィーナスのどちらであっても構いません」とコメントしている。
32歳のビンチは、2012年大会から2年連続でシングルス8強入りを果たした実績を持つが、「信じられないような、素晴らしい瞬間です。キャリア初の4強入りなんて、本当にうれしい。言葉になりません」と喜びを表現している。
22歳にして、グランドスラム初の8強入りを果たしたムラデノビッチは、64個のアンフォーストエラーと11回のダブルフォールトを犯し、2006年のアメリー・モウレズモ(Amelie Mauresmo)氏以来となるフランス人女子選手の4強入りを逃した。
ビンチは、序盤にブレークして第1セットを先取すると、第2セットの第2ゲームでは6度のブレークポイントをしのいだ。その後、2度ブレークを交換した両選手だが、第12ゲームでムラデノビッチがバックハンドのウイナーを決めると、3度目のブレークと同時にセットカウントをタイに戻した。
第3セットの第4ゲームでチャレンジに成功し、サービスキープしたビンチは、10度のジュースを含め14分に及んだ第7ゲームで決定的なブレークを奪うと、残りの2ゲームをきっちりキープして2時間32分の試合に決着をつけた。(c)AFP/Jim SLATER