連覇狙うチリッチ、ツォンガとの激闘制し4強 全米オープン
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【9月9日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2015)は8日、男子シングルス準々決勝が行われ、連覇を目指す大会第9シードのマリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)は6-4、6-4、3-6、6-7、6-4で第19シードのジョーウィルフリード・ツォンガ(Jo-Wilfried Tsonga、フランス)を下し、ベスト4進出を決めた。
約4時間の試合を制した26歳のチリッチは、29本のサービスエースと63本のウイナーを記録すると、ツォンガとの直近6試合で5つめの白星を挙げた。
それでも、気温が35度に達する中で奮闘した30歳のツォンガは、マッチポイントを4回しのぐなど、最後までチリッチを苦しめた。
チリッチは、準決勝で第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)と第18シードのフェリシアーノ・ロペス(Feliciano Lopez、スペイン)の勝者と対戦する。
ロペスとの戦績を3勝2敗としているチリッチだが、ジョコビッチとの過去13戦では勝利したことがない。
ツォンガは、この試合に勝利すれば四大大会(グランドスラム)すべてでベスト4進出の経験を持つ選手になれたものの、チリッチはこれを許さず、「メンタルの激戦だった。第4セットでは3回もマッチポイントを迎えたのに、それをものにできなかった。ジョーは素晴らしいショットを打ってきたよ」と語っている。
「とても暑くて、簡単ではなかった。自分のゲームプランをつらぬいて、後退しなかったことに満足している」
チリッチが、相手のアンフォーストエラーにも助けられながら最初の2セットを難なく奪った一方で、ツォンガは左膝の下にテーピングを行うなど、決して好調ではない様子だった。
第3セットに入っても、ツォンガはチリッチのサービスゲームでほとんどポイントを奪うことができず、運命は決定づけられたかのように見えた。しかし、突如として息を吹き返したツォンガは、最後の3ゲームを連取すると1セットを取り返した。
ツォンガは、第4セットに入っても決定的な場面で強さを発揮し、第10ゲームと第12ゲームでマッチポイントをしのいだ。
13本目のサービスエースで第4セットのタイブレークを制したツォンガだが、第5セットではブレークを献上して2-3とチリッチにリードを与えた。ダブルフォールトでマッチポイントをふいにしたチリッチだが、最後はツォンガのフォアハンドがアウトになり、チリッチに軍配が上がった。(c)AFP/Dave JAMES