【9月7日 AFP】トルコのアフメト・ダウトオール(Ahmet Davutoglu)首相は6日、独日刊紙「フランクフルター・アルゲマイネ(Frankfurter Allgemeine Zeitung)」への寄稿で、欧州連合(EU)諸国による難民の受け入れ数が「話にならないほど少ない」と批判した。

 7日付の同紙に寄稿したダウトオール首相は、戦争によって荒廃したシリアやイラクからだけでもトルコは200万人以上の人々を受け入れたと述べ、トルコは「欧州と混乱地域の間の緩衝地帯」になっていると指摘した。

 また、同紙が6日に明らかにした抜粋によるとダウトオール首相は、EU諸国が難民問題でトルコを支援するために実施した資金援助の額が低いと批判し、難民問題をトルコに押し付けつつ「キリスト教徒のとりでとしての欧州」をつくろうという「都合のよい考え」があるように思えると述べた。

 ダウトオール首相は、今こそ流入する移民の問題でEU諸国が共同行動を取るべき時だと指摘し、トルコは「欧州のパートナーたち」と連携して協力する準備がある、と述べた。(c)AFP