【9月11日 Relaxnews】オーストラリア政府は、今年6月までの1年間の観光収入が、中国とインドの富裕層観光客の急増によりシドニー五輪以降で最高の330億豪ドル(約2兆8000億円)に達したと発表した。

  オーストラリアの政府機関ツーリズム・リサーチ・オーストラリア(Tourism Research Australia)の調査によると、今年6月30日までの1年間に同国を訪れた観光客は前年度比7%増の660万人に達し、2000年のシドニー五輪以降で最高となった。

 中国からの旅行者は同22%増の86万4000人。中国人旅行者の消費額は同32%増の70億豪ドル(約6000億円)に達し、外国からの旅行者の消費額全体の約5分の1を占めた。

 インドは最も急成長している市場の一つで、旅行者数は同20%増の20万7000人、消費額は初めて10億豪ドル(約850億円)に達した。その要因の一つは、オーストラリアとニュージーランドが共同開催したクリケットのW杯だった。

 米国とニュージーランドからの旅行者もそれぞれ54万4000人と120万人に増加した一方、英国と日本からの旅行者は横ばいだった。

 最も多くの旅行者が訪れたのはシドニー(Sydney)のあるニューサウスウェールズ(New South Wales)州で、ビクトリア(Victoria)州とクイーンズランド(Queensland)州が続いた。(c)Relaxnews/AFPBB News